買取実績

世田谷区にて鳩居堂の金巻墨を鑑定|希少な全面金箔の和墨を2万円で買取

日本/韓国美術
品目 鳩居堂の金巻墨
買取価格 2万円

東京都世田谷区のお客様より、日本の老舗・鳩居堂(きゅうきょどう)が手がけた希少な「金巻(きんまき)」の墨1点を2万円で買取いたしました。ご自宅の整理中に見つかったお品で、長年書道を嗜まれていたご家族の遺品として、桐箱に納められたまま大切に保管されていた書道具とのことでご相談をいただいた案件です。一見すると古い墨の一つに見えるお品ですが、実際には種類や保存状態、製造元によって評価が大きく変わるため、専門的な視点での確認が極めて重要となる分野です。

 

■ 装飾性と希少性を兼ね備えた「金巻の墨」

今回拝見した金巻のは、日本の老舗である鳩居堂が手がけたもので、漆黒の墨の表面全体に本金の金箔が隙間なく施された特別な仕様のお品でした。金巻墨は一般的な実用墨とは異なり、贈答用や記念品、あるいは書家が自身の最高傑作を書き上げるための特別な道具として制作されることが多く、東京国立博物館などの公的な美術資料で紹介されるような名墨にも通ずる、装飾性と希少性を兼ね備えた最高峰の位置づけとなります。

 

実際に私が現場で桐箱の蓋を開けて拝見した際も、日本の高温多湿な環境下にもかかわらず金箔の剥がれやヒビ割れがほとんど見られず、製造当時の膠(にかわ)の上品な香りがそのまま残るなど、保管状態が非常に良好であったことが強く印象的でした。こうした奇跡的とも言える状態の良さは、そのまま査定額に直結する重要な要素となります。

 

■ 和墨の買取における厳しい現実と個別の評価

書道具の買取において、日本の墨(和墨)は、清代や民国時代に作られた古い唐墨といった中国美術と比較すると、評価が非常に難しいジャンルであるのが業界の実情です。唐墨であればコレクターの買い戻し需要により高額な値がつく一方、一般的な日本美術・和墨は品質こそ良いものの市場に多く流通しており、単品では値段が付きにくい傾向があります。そのため、通常はまとめての買取となり、「段ボール一箱で数千円」といった形で十把一絡げに評価されるケースが多いのです。実際に他店では、今回のような素晴らしいお品であっても「日本の墨だから」という理由だけで、単品では値段が付かないと判断される可能性が高い分野でもあります。

 

しかし、えびす屋では一点一点の墨の状態や種類、製造元を丁寧に確認し、真に価値が見込める書道具については確実に個別での査定を行っています。今回の金巻墨についても、鳩居堂という宮中御用達ブランドの絶大な信頼性に加え、全面金箔という装飾性の高さ、そして何より保存状態の完璧さを総合的に判断し、単品での買取が可能と判断いたしました。通常であればまとめて扱われやすい和墨に対して、2万円という異例の高額査定をご提示できたのは、私たちが持つ長年の経験によって個別で価値を見出した点に大きな意味のある事例です。

 

■ 世田谷・杉並エリアの書道具買取はえびす屋へ

墨の買取相場は非常に幅があり、一般的な和墨の場合は数百円から数千円程度が中心となります。一方で、今回のように金巻や蒔絵装飾が施された特別な造りのもの、あるいは保存状態が極めて良好な名品については、相相場を大きく超える評価となることもあります。見た目だけでは「ただの古い道具」と判断されがちな分野であるため、豊富な専門知識と、数多くの名品に触れてきた実務経験が査定額に大きく影響してくるのです。

 

世田谷区は、成城や等々力、深沢、二子玉川といった閑静な住宅地として長く発展してきた地域であり、古くから文化的な教養を重んじるご家庭が多く、質の高い書道具や茶道具がご自宅の蔵や書斎に残されているケースも多く見受けられます。今回のように遺品整理の過程で古い墨が見つかり、専門家が鑑定して初めてその価値が明らかになることも決して珍しくありません。世田谷区をはじめ、杉並区・中野区・渋谷区・目黒区・大田区・三鷹市・狛江市・調布市など、この周辺地域全般で連日のように多くのご相談をいただいております。

 

その辺り全般に強いえびす屋に任せていただければ、地域ごとの特性や最新の市場動向も深く踏まえながら、一品一品丁寧に査定を行います。当店は創業40年、親子二代にわたり書道具を中心に数多くの査定と買取を行ってまいりました。東京美術商協同組合の正会員として、今回のような評価の難しい和墨はもちろん、古い、希少な印材、端渓のなど幅広いジャンルに対応しております。ご自宅の奥底に眠っている書道具がございましたら、価値が分からないからと安易に処分される前に、ぜひ一度私たちにご相談ください。LINE査定や出張買取にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

この記事を書いた人

田附 時文(たづけ ときふみ)

えびす屋 鑑定顧問 / 中国美術・書道具専門査定士

父親の代より創業40年以上にわたり、印材・書道具・美術品の鑑定・買取に携わる「えびす屋」の鑑定顧問。特に紫檀や翡翠、時代墨、田黄石などの希少な素材の目利きにおいては、長年培われた圧倒的な経験に基づき、多くのコレクターから厚い信頼を寄せられています。

現在は、東京・大阪・京都の各美術商協同組合に加盟し、誠実かつ適正な査定を第一の信条としています。世田谷区を中心に東京都全域で、大切なコレクションの価値を最大限に評価いたします。