口作りに宿る17世紀の鋭い気品|杉並区で2017年に破損した鉄砂壺に見出した5万円の価値
2026.03.16
口作りに宿る17世紀の鋭い気品|杉並区で2017年に破損した鉄砂壺に見出した5万円の価値
2017年、杉並区(荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺、浜田山、永福、久我山、西荻窪、上井草など)の旧家にて、蔵の整理に伴う出張鑑定にお伺いしました。杉並区周辺の歴史ある邸宅には、時に傷を負いながらも、静かに圧倒的な存在感を放つ古い陶磁器が眠っていることがあります。
今回、私の目に留まったのは、無造作に置かれていた李朝時代の鉄砂壺でした。残念ながら大きな割れがあり、本来であれば評価が著しく下がる状態でしたが、その「口作り」を見た瞬間に手が止まりました。17世紀の李朝陶磁に見られる鋭くも力強い造形、そして鉄砂で描かれた素朴ながら力強い文様。この一品が持つ確かな格を見極め、一点で5万円の評価にて買取をさせていただきました。
えびす屋では、杉並区をはじめ、中野区・練馬区・世田谷区など近隣地域へも出張査定に伺っております。書道具や中国美術の整理でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。この辺り全域、どのような状態の品であってもその辺りならえびす屋に任せてと言っていただけるよう、一品一品に宿る本質的な価値を丁寧に見極めます。
えびす屋は創業40年。美術商組合の正会員として、傷や汚れに惑わされることなく、その品が持つ真の時代と価値を正しく鑑定いたします。
■ 「口作り」で決まる李朝陶磁の真贋と時代性
李朝の鉄砂壺、特に17世紀頃の作品は、その力強い造形が多くの愛好家を惹きつけて止みません。評価の決め手となったポイントを解説します。
1. 17世紀正真を物語る「口作り」の鋭さ
李朝陶磁の鑑定において、口縁部の形状(口作り)は時代を特定する上で極めて重要な要素です。17世紀の鉄砂壺には、後世の模倣品には出せない、潔くも厳しい表情が宿っています。今回のお品も、割れというハンデを補って余りある口作りの良さが、中国美術の価値にも通ずる高い芸術性を証明していました。
2. 破損を越える「鉄砂」の精神性
鉄絵具で描かれた文様は、当時の朝鮮文人たちの高潔な精神性を反映しています。完品であれば数十万、数百万という世界ですが、大きな割れがあっても5万円という価格がついたのは、その断片からでも当時の美意識が十分に伝わってくる名品であったからです。こうした「欠点の中にある価値」を掬い上げるのが、えびす屋の査定です。
■ 杉並区周辺の陶磁器・中国美術の鑑定ならえびす屋へ
杉並区、中野区、練馬区、世田谷区、武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市といった、この辺り一帯にお住まいの皆様。古い蔵や物置から、割れた陶器や使い道のわからない硯、印材などが出てくることはございませんか。
「壊れているから」「汚れているから」と捨ててしまう前に、ぜひ一度拝見させてください。創業40年の経験に基づき、その品が持つ歴史的な重みを引き出した査定をさせていただきます。遺品整理やコレクションの整理など、どのような些細なご相談でも構いません。まずはえびす屋までお気軽にお声がけください。
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