硯の種類や歴史などの魅力について

硯の種類や歴史などの魅力について これらの説明を見れば理解でき、また硯の魅力について感じられたら嬉しいなと思い投稿させて頂きます。

さて硯(すずり)とは、水を使い、墨を研ぐ為に石などで作った文房具商品となっております。

硯は、天然の石を様々な技法で、加工を行い創り上げており、

また中国では筆・紙・墨と共に文房四宝の一つとされております。

(硯を収める箱を硯箱と言われております。)

硯の歴史はとても長い時代があると言われております。

硯の歴史は、約3000年の前の時代からあると言われており、殷(いん)時代から始まったと言われております。

そんな昔から硯があるなんて凄いですね!

すごく歴史のある硯ですが、中国だけでなく日本の物と大きく2種類あります。

それは、日本製の和硯

中国の唐硯

の2パターンがあります。

硯の価値としては、和硯の日本製より、中国の唐硯などが価値が高いとされております。

それは何故かと言うと、中国の方は硯に対して評価が高い事が挙げられます。

中国では書道に対して凄く情熱があるイメージがあります。

実際台湾にある故宮博物院でも硯だけでなく、文房具一式、印材など

大切に保管されているのがわかります。

硯には、四天王と言われている四大名硯というのがあります。

それは何かというと、

広東省で採れたと言われている中国の代表格とも言える存在である端渓(たんけい)硯、

江西省源(ぶげん)で作られたと言われている歙渓硯(きゅうけいすずり)、

甘粛省から採掘される洮河緑石硯(とうがろくせいけんすずり)、

山西省から採掘される澄泥硯(ほうこ ちょうでいけん)

の世界4大硯と言われております。

1つ1つ説明をしていきますね。

1 端渓硯(たんけいすずり)

端渓硯とは、柔らかい材質であり、彫りなどが凄く特徴的な物が多いです。

私の感覚ですが、市場で良く見かける硯は、端渓硯が多いイメージです。

作品も、硯の現縁(げんえん)には、観音菩薩や、龍などといった彫りが凄いイメージの硯があります。

※現縁(げんえん)とは、硯の上の部分

2歙渓硯(きゅうけいすずり)

歙渓硯(きゅうけいすずり)ですが、これは黄色の線や点などが入っているのが

特徴の1つかと思います。

正直言うと、歙渓硯は良くプロ同士でも端渓硯と間違える事が多々ある硯かと思います。

硯によっては、箱書きに端渓硯、または端渓と書いているのに、

中身の硯は歙渓硯という事が多々あります。

歙渓硯は、材質だけで高額な取引が行われているイメージがあります。

歙渓硯かなと思われた方は、是非えびす屋にお問い合わせ下さい。

銘などが無くても質で買い取りさせて頂きます。骨董 品 販売 店として、えびす屋が力になりますので、

是非お問い合わせ下さい。

3洮河緑石硯(とうがろくせいけんすずり)

甘粛省から採掘される洮河緑石硯(とうがろくせいけんすずり)は、

緑石端渓=緑端、「緑石硯」である場合がほとんどであると言えます。

つまり緑色で一色に染まっている硯の事をさします。

全部緑色で染まっている為、これは見た目が分かりやすいと思いますが、

あまり市場で見かけた事がありません。

また、硯は残念ながら、石の質で値段が上がる事が少なく、持っている方とかの伝来や、

彫り銘などによって値段が上がります。

珍しい緑石硯ですが、中々値段は高いのかと言われると難しいのではという見解でございます。

ですが、弊社では文房具に特化しておりますので、安心して査定だして頂けると幸いです。

4澄泥硯(ちょうでいけん)

歙州硯絹を2枚重ねたときに、波のような紋様「羅紋(らもん)」が特徴の澄泥硯(ちょうでいけん)です。

これは、上記の説明のように羅紋という波みたいなのが見えており、分からやすい見た目となっております。

見た目は、端渓ですが、端渓の硯の中に黄色が入っているイメージとなります。

波になってなくても、黄色が入っていれば、澄泥硯でいけるかと思われます。

私の見解ですが、澄泥硯(ちょうでいけん)が質だけで高額取引がされているイメージがあります。

これにて、4大名硯の説明は以上となります。

日本の硯の説明は次回にさせていただきますね。

下記の説明で出てくるのですが、澄泥硯(ちょうでいけん)だけ、銘や箱が無くても、裸といって何もない状態でも
高額取引がされております。

また、硯には有名な方が持っておられたりすると高くなります。

例えば、呉昌碩が持っていたとされる硯や、京都市にある白沙村荘(はくさそんそう)などの彫りなどがあると、価格は凄く値段が上がります。

※呉昌碩 中国の清朝末期時代から近代にかけて活躍した画家・書家・篆刻家。

※白沙村荘(はくさそんそう)とは、は明治から昭和にかけて活躍された日本画家である橋本関雪が、自身の制作を行うアトリエとして造営した邸宅です

呉昌碩の銘だけでなく、沈氏研(ちんしけん)という本に記載などあると値段が上がります。

えびす屋では、文房具を特化して買い取りをしております。他の業者では、沈氏研(ちんしけん)や沈石友(しんせきゆう)など
知らなくて商売をされている方は沢山おられております。

他社には負けない知識で買い取り致します。

こういった硯や墨、紙や筆などあると気になる方は、お気軽にラインや、電話やメールなどにて

お問い合わせ下さい。

長文ありがとうございました。

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