骨董コラム:骨董品買取 偽物だった場合はどうなる|査定のプロが正直に答えます
2026.05.23
「査定に出したら偽物と言われた」「売った後でニセモノだと分かった」——買取の現場にいると、こうした場面に何度も立ち会ってきました。多くの方が「偽物を売ったら罪になるのか」「後からお金を返せと言われないか」という不安を抱えたまま相談に来られます。この記事では、実際の現場で起きていることをもとに、率直にお伝えします。
まず大前提として、骨董品の真偽を一般の方が正確に判断することは難しいです。長年鑑定の仕事をしているプロでも迷うことがある世界です。「祖父が本物だと言っていた」「有名な骨董商から買ったと聞いていた」——そう信じて持ち込んだ品物が、査定の結果模倣品だったというケースは珍しくありません。こうした場合、売り手に責任が生じることはありません。知らなかったことは罪ではないからです。問題になるのは「偽物と知りながら黙って本物として売った」場合や「意図的に本物と偽って高値をつけた」場合です。悪意がなければ、何も心配する必要はありません。「よく分からないので見てほしい」という動機で持ち込むことは、まったく正しい行動です。
査定の結果「これは模倣品です」と判断された場合、現場ではどういう対応になるのかをお伝えします。多いのは「今回は買取が難しい」という結論です。偽物と判断した場合、品物はそのままお返しします。費用は一切かかりません。素材や仕上げの観点から「名品ではないが買取できます」という判断になることもあります。漆の仕上がりが美しい・石の質が良い・彫刻が丁寧といった観点から価値が認められる場合があります。この場合は金額を提示しますので、納得できなければ断っていただいて構いません。判断が難しい品物については「専門の鑑定機関に依頼することをお勧めします」とお伝えすることもあります。鑑定費用が発生することがありますので、その点は事前に確認してください。
「売った後でお金を返せと言われたら」という不安をよく聞きます。専門知識を持つ業者がプロとして査定し、買取を成立させた場合、その後に「やはり偽物だった」という理由で売り手に返金を求めることは一般的にできません。査定のプロとして判断した責任は業者側にあります。売り手の側も、意図的に偽って売ったわけでなければ買取成立後に責任を問われることは通常ありません。「分かりません」と伝えて売った場合、その誠実な対応が売り手を守ります。ただし業者によってルールが異なることはあります。高額の品物を売る際は、事前に業者の方針を確認しておくことをお勧めします。
買取の現場で何度も見てきたことがあります。ある業者に「偽物です」と言われた品物が、別の専門家に見せると「本物です」と判断されることが実際にあります。骨董品の真贋判断は絶対的な正解がない世界です。同じ品物でも見る人によって判断が分かれることがあります。特に真贋の境界線が難しい品物については、一社の判断だけで決めてしまわないことをお勧めします。「A社に偽物と言われたのですが」と別の業者に相談することはまったく問題ありません。
偽物かもしれないと思っていても、準備は通常の品物と変わりません。共箱・箱書き・添え状・鑑定書・購入時の書類など、品物に関係するものはすべてそのまま持参してください。偽物だったとしても、付属品が揃っていることで「どういう経緯で作られたか」「誰が所有していたか」という背景の判断材料になることがあります。汚れが気になっても自己判断での洗浄や補修は行わないでください。経年の状態が鑑定の手がかりになります。写真を送って事前に確認できる場合は、実際に持ち込む前にご連絡ください。
えびす屋では「本物かどうか分からない」という段階でのご相談を歓迎しております。査定の結果が偽物・模倣品であった場合も、費用は一切発生しません。世田谷区・杉並区・中野区・渋谷区・目黒区・大田区、三鷹市・狛江市・調布市など東京都内全域への出張買取を承っております。まずはお気軽にご連絡ください。
偽物と知らずに骨董品を売ることは問題ありません。査定で偽物と判断された場合は品物がそのまま返却されるか、素材価値での買取を提案されます。買取成立後に業者から返金を求められることは一般的にできません。一社に断られても別の業者に相談することで正当な評価を受けられることがあります。「本物かどうか自信がない」状態でも正直に伝えて専門家に委ねることが最善の対応です。えびす屋では翡翠・田黄石・古墨・端渓硯など東洋美術全般について、分からないことも含めて誠実にお答えする査定を行っております。まずは一度ご相談ください。
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