質素な箱に眠る清朝の神髄|杉並区で2017年に蔵の整理から見出した10万円の価値
| 品目 | |
|---|---|
| 買取価格 | 3万円 |
2017年、杉並区(荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺、浜田山、永福、久我山、西荻窪、上井草など)のお客様より、代々受け継がれてきた蔵の整理に伴う書道具の鑑定依頼をいただきました。杉並区周辺の古いお宅を巡っておりますと、時に箱を開ける前からその「格」が伝わってくる品に出会うことがあります。
今回拝見したのは、一見すると非常に質素な木箱に収められた四角い固形墨でした。しかし、その箱の蓋に記された墨名の書体、そして木材が経年で帯びた独特の「古色」を見た瞬間、確かな時代の気配を感じました。清朝時代の良質な墨は、当時から美術品として丁重に扱われてきたため、箱の設えや銘の入り方にこそ真贋を見極める鍵が隠されています。中身の墨が持つ深い光沢と箱の時代感が完全に一致したため、正真正銘の清朝墨として10万円の評価にて買取をさせていただきました。
えびす屋では、杉並区をはじめ、中野区・練馬区・世田谷区など近隣地域へも出張査定に伺っております。書道具や中国美術の整理でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。この辺り全域、どのような量であってもその辺りならえびす屋に任せてと言っていただけるよう、迅速かつ丁寧に一点一品を拝見いたします。
えびす屋は創業40年。美術商組合の正会員として、中身の質はもちろん、箱や包装といった細部に宿る「時代」を正しく読み解き、お品物の真価を引き出します。
■ 「箱」が真贋を語る清朝墨の圧倒的な価値
古墨、特に清朝時代の墨(清墨)の鑑定において、共箱(ともばこ)の存在は単なる入れ物以上の意味を持ちます。
1. 時代背景を証明する「外装」の力
今回10万円という高値を付けた最大の決め手は、箱の表面に現れていた経年変化と、記された銘の真正さでした。名工の名が刻まれた箱と、その中に守られていた固形墨の時代感が一致することは、鑑定士にとって最も信頼できる証拠となります。こうした細部へのこだわりが、中国美術の価値を正しく判断する要諦です。
2. 年月が磨き上げた「古墨」ならではの発色
清朝時代の墨が珍重される理由は、長い時間をかけて膠(にかわ)が枯れ、煤(すす)の粒子が落ち着くことにあります。これによって、現代の墨には出せない、深みと透明感を併せ持った究極の墨色が生まれます。箱によって大切に守られてきた墨は保存状態も良く、実用品としても美術品としても極めて高い価値を誇ります。
■ 杉並区周辺の書道具・中国美術の鑑定ならえびす屋へ
杉並区、中野区、練馬区、世田谷区、武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市といった、この辺り一帯にお住まいの皆様。お庭や蔵の片付けで、使い道のわからない古い箱や硯、印材、墨などが出てくることはございませんか。
「ただの古い墨」だと思っていても、その中には歴史的な価値が眠っているかもしれません。創業40年の経験に基づき、一つひとつの品物に誠意を持って向き合わせていただきます。遺品整理やコレクションの整理など、どのような些細なご相談でも構いません。まずはえびす屋までお気軽にお声がけください。