銘なき六角墨に宿る龍の気迫|杉並区で2020年に見出した7万5千円の価値
| 品目 | |
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| 買取価格 | 7万円 |
銘なき六角墨に宿る龍の気迫|杉並区で2020年に見出した7万5千円の価値
2020年、杉並区(荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺、浜田山、永福、久我山、西荻窪、上井草など)にて、長年書道を嗜まれていた先代の遺品整理をお手伝いさせていただきました。杉並区周辺の閑静な住宅街では、こうしたプロの書家や熱心な愛好家が遺された、使いかけの書道具に出会う機会が多々あります。
今回、整理されていた箱の中から現れたのは、六角形の形に龍の彫刻が施された古い墨でした。一部に欠けが見られ、さらに製造元を示す「銘(サイン)」がどこにもない無銘のお品です。一般的には「傷物」として扱われがちですが、墨の肌合い(キメの細かさ)や、龍の鱗一枚一枚にまで及ぶ彫りの深さを精査し、一点で1万5千円の評価にて買取をさせていただきました。
えびす屋では、杉並区をはじめ、中野区・練馬区・世田谷区など近隣地域へも出張査定に伺っております。書道具や中国美術の整理でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。この辺り全域、どのような状態の品であってもその辺りならえびす屋に任せてと言っていただけるよう、一品一品に宿る本質的な価値を丁寧に見極めます。
えびす屋は創業40年。美術商組合の正会員として、銘の有無や傷に惑わされることなく、素材そのものが放つ「時代」の価値を正しく鑑定いたします。
■ 欠けや無銘を越える「墨の価値」とは
「古い墨」の価値は、必ずしも名前や完品であることだけで決まるわけではありません。特に出どころの確かな古いお宅から出る墨には、以下の評価ポイントが隠されています。
1. 時代を経て熟成された「墨色」の魅力
墨の価値において最も重要なのは、実際に磨った際の発色です。数十年、百年と時を重ねた墨は、膠(にかわ)が枯れることで墨色が深まり、現代の墨では出せない「立体的な黒」を表現できるようになります。今回の六角墨も、無銘ながら煤(すす)の質が非常に良く、実用墨としての高い格を認め1万5千円の評価となりました。これは中国美術の価値にも通ずる、鑑賞と実用の両立によるものです。
2. 意匠に込められた職人の矜持
六角という手間のかかる形状に加え、力強い龍が彫り込まれている点は、当時の名工の手によるものと推察されます。一部に欠けはありましたが、それもまた歴史の一部。むしろ、これほどの彫刻を施された墨が使い込まれ、現代まで遺されたこと自体に価値があります。
■ 杉並区周辺の書道具・工芸品の鑑定ならえびす屋へ
杉並区、中野区、練馬区、世田谷区、武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市といった、この辺り一帯にお住まいの皆様。古い硯や、使い古した筆、銘が消えてしまったような印材や墨など、整理にお困りではありませんか。
「傷があるから」「名前がないから」と諦めてしまう前に、ぜひ一度拝見させてください。創業40年の経験に基づき、素材や作り込みの良さを引き出した査定をさせていただきます。遺品整理やコレクションの整理など、どのような些細なご相談でも構いません。まずはえびす屋までお気軽にお声がけください。