印材とは?高価買取のコツと評価項目を解説

書道具の観点を利用とする目利きが、豊富な知識で印材の査定をさせていただきます。

印材とは

書道家や篆刻家が絵画や書に対して、最後に落款を押す際に使う大事な書道具の1つです。
印材には石だけでなく、金属や竹、磁器、木や象牙など、さまざまな素材があります。
印材は日本の書道家や篆刻家だけでなく、韓国や中国の書道家達にも印材が使用されており、
日本だけでなく、海外にも人気な骨董品となっております。

印材イメージ
目次

印材説明イメージ

印材の歴史

中国では紀元前11世紀の殷の時代に「印」が歴史上に登場したのが始まりです。
日本では奈良時代に律令制度が制定された後、本格的に「印」が使われた資料があります。
印には様々な役割があり「内印」「外印」といった役割や、自身で遊びで作られた印文「遊印」などがあります。

日本の平安時代の後期頃に、中国から伝わった判子を押すというのが盛んに使われるようになりました。
当時は、花押(かおう)という花のような美しく書かれた署名で、他人に真似されにくいというメリットがあり、
平安時代の天皇などが使われるようになりました。

これらの背景により、鎌倉時代では武人達が手紙や書状などにも使われるようになり、
落款や韻文、篆刻家などの文化に発展したと言われております。

その後、印材は江戸時代に貿易などの取引などで印が押されている手紙などを見かけられる事となりました。

現在、今の日本ではハンコを押す文化は残っていると思われます。
例えば、荷物の受取や、書類の確認事項等でサインでなく判子を押し、また重要な書類などの作成にも判子は必要であります。

何故今もこのような判子を押す文化かというと、明治時代に欧米を習ってサインである自署の制度にしようと
試みたのですが、失敗に終わったと言われており、平安時代から続いている判子を重んじる文化が定着したと
言われております。

印材の種類

主な印材は9種類です。他にも印材はありますが、これらが定番です。

寿山石(じゅさんせき)

福建省で産出される石材です。
柔らかい材質から、加工しやすさかが特徴で、獅子や
龍などの彫りがあります。

田横石(でんおうせき)

石の王様と言われており、印材が好きな方は誰もが憧れてます。
黄色の石に赤い線が入っているのが特徴で、石が小さくても高値で取引されます。
中国だと、現在でもこの石を発見するために、発掘作業されているかとか。

青田青白章石(せいでんせいはくしょうせき)

値段の買い取りは中々高値がつかない印材です。
初心者が篆刻を始める際に練習用として使われる印材です。

昌化鶏血石(しょうかけいけつせき)

鶏の血と似ているからという由来から鶏血石(けいけつ)と呼ばれてます。

赤い血に似ているが特徴。しかし真贋がとても難しく、
真贋は色の濃さであったり、桐箱で判断するのが大切です。
約200年前の石だと判断になれば、値段は高値で取引されます。

翡翠(ひすい)

緑色と白色が混じりあった印材。
ダイヤモンドでも使わてます。
翡翠は、色が綺麗であるかが大事になっております。
翡翠色はとても人気があり、高値で取引されております。

象牙(ぞうげ)

象牙はg(グラム)での重さで取引されていたのですが、
現在は法律の関係上、取引が難しい状況です。
弊社は象牙を取り扱う資格を持っている為、査定を行い、買い取りすることが出来ますが、
以前より高値で取引出来ない状態です。

竹の印材

竹で出来た印材は珍しく材質だけで高値で取引されます。
木の材質と見分けるのが難しいですが、ブツブツがあるのが竹の特徴です。

磁器で出来た印材

磁器などで出来ている印材は、銘で査定が決まります。時代は重視されません。
銘で判断します。

白玉 (はくぎょく)

白い石で出来た印材。
中国国内、日本国内で大変人気があります。
材質だけで高値で取引されており、綺麗で透き通っている白玉が人気です。

書道用品(印材)の買取の評価項目

印材の買取では、以下のような評価項目をもとに買取価格が算出されます。

希少性や材質の良さ

印材の材質が一番大切になると考えております。
印材は沢山の種類があります。
例えば、石の王様と呼ばれている田黄石(でんおうせき)や、赤い血の色をした
鶏血(けいけつ)といった石は、大変貴重で、彫りがなくても材質だけで高額な取引が行われております。

しかし、材質が良い印材ほど真贋が難しいです。

田横石は寿山石の一種と言われており、寿山石だとそんなに高く取引がされません。

同じ印材でも、少しの色の違いで値段が異なります。真贋がとても難しい分野です。

大きさや篆刻名、彫り

石は大きいほど値段が上がります。

印石は現在、中国だと採掘しても取れないので、100年前以上経っている印材は
大きいほど値段が上がります。

しかし石の質が悪く、グラムが小さくても値段が上がる場合もあります。

それは、篆刻している銘がある場合です。

例えば、日本の篆刻家だと山田正平(やまだしょうへい)、石井雙石(いしいそうせき)、中村蘭台(なかむららんだい)、中村蘭台 秋(なかむららんだい 二代目)、
小林斗庵(こばやしとうあん)、今井凌雪(いまいりょうせつ) 、松丸東魚(まつまるとうぎょ)、河井荃廬(かわいせんろ)、細川林谷(ほそかわりんこく)、青木木米(あおきもくべい)、木村蒹葭堂(きむらけんかどう」)等。

中国だと、方介堪、 文彭、文嘉、璩之璞、何震、 丁敬・黄易・蔣仁・奚岡(西泠四家)、趙之謙、呉昌碩、斉白石など。

韓国だと、安中植や阮堂といった方々が彫られると値段が上がります。

印材は、銘はとても大事です。 書や額や看板でも印材と同じように値段が上がります。

チュウがしっかり彫られてるか

印材は彫りも重要な注目ポイントとなります。
上の彫り(ちゅう)と呼ばれるのですが、そこで彫りなどが変わっていると
評価が上がり、高く買取する事ができます。

銘がなくても、チュウや印文などでも見るポイントがあり、印材は様々な角度で
評価もポイントが変わります。

希少性があるかどうか

美術品は、モノが良くても数が多く作られている作品より、珍しい作品や珍しい材質などで作られている方が高額な買い取りが出来ます。
骨董品の種類にもよりますが、文鎮だと金で出来たもの。筆架だと磁器で出来たものや、石。
水盂だと、蕎麦という緑色で出来た磁器のものが人気で、高額となっております。t

チュウがしっかり彫られてるか

印材は彫りも重要な注目ポイントとなります。
上の彫り(ちゅう)と呼ばれるのですが、そこで彫りなどが変わっていると
評価が上がり、高く買取する事ができます。

銘がなくても、チュウや印文などでも見るポイントがあり、印材は様々な角度で
評価もポイントが変わります。

印材が沢山ある

質が良くない印材でも数を合わせると値段が1個当たりの値段より、高く買取する事が出来ます。
大した印材でなくても、捨てずに一緒に査定してもらうのが大事です。

大切な事は、上記で説明した様に銘などもポイントですが、大切に保管するのが高額買取してもらうポイントです。
印材は、きちんとした貼り紙をした箱に入っている、いい状態だと買取の査定が上がります。

えびす屋の魅力

えびす屋では、東京美術倶楽部や大阪倶楽部、京都美術倶楽部などでも売ることが出来ます。
東京美術倶楽部は、全国で500名ほどしか会員になれておらず、えびす屋ではその一員として
骨董業界から認められており、販売することが出来ます。
信用があるからため、倶楽部という格式ある市場に入る事が出来ております。

まとめ

この記事では印材の高価買取のコツ、評価項目などを解説しました。
印材の査定買取など、1点だけしかで所持しておらず、査定に困っている方沢山いらっしゃると思います。

えびす屋では、創業40年の確かな目利きから、1点ずつ丁寧に細かく査定いたします。
印材1点だけでも無料出張、即日現金での買取、ラインの無料査定などがが可能です。
ラインやメールにて無料でアドバイスも出来ますので、是非お気軽にお聞きください。

また、東京都だけでなく、全国で査定が可能です。実際に、四国のお客様からお問い合わせがあり、
弊社が一番高値の金額で買取をし、現金書留で終えた事例もございます。

文房具だけでなく、当店では皆さまのご自宅にある古いもの・美術品の買取も行なっております。お引越しに伴う整理や遺品整理・生前整理のお片付け、蔵や建物の解体前の整理など不要なものを処分する前に当店にご相談ください。

全国出張・見積もり無料でお伺いします。「うちには古いものは無いから………」という方もご安心ください。

昭和レトロの古道具や贈答品、昭和・平成の作家のものでもお値段がつく場合がございあります。

1点からでも買い取りいたしますので、お気軽にご相談ください。

ひとつずつ、丁寧に査定させていただきます。

蔵まるごとの査定や、残留品一括など、多量のお荷物でも対応可能です。

秘密厳守で全国各地へお伺い致しますので地元の方に内緒でお片付けもできます。

えびす屋では、お客様の自宅訪問での買い取りだけでなく、オンライン買い取りでも手続きを終える事も可能です。

簡単に無料査定が出来ますので、是非お気軽にえびす屋にまでお問い合ください。